国家実験研究院(国研院)が「新南向政策」の対象国に向けて、ハイレベルな実験用マウスを売り込んでいく。蔡英文・総統は、東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアなど18カ国との幅広い関係強化を目指す「新南向政策」を進めている。
国家実験研究院動物センターは3日、この政策にあわせ、バイオ技術の企業、バイオ・ラスコ台湾と協力意向書を交わした。同動物センターとこの企業は今後協力して、動物センターのハイレベルな実験用マウスをブランド化して「新南向政策」の対象国に紹介していく。当初はタイ、インドネシア、マレーシアをターゲットに、ウェブサイトを通じて売り込んだり、現地でワークショップを開催したり、シンポジウムを開いたりして、台湾の高レベルなマウスの普及を図る。
国家実験研究院の王永和・院長は、実験用マウスはバイオ医療、バイオ技術を発展させるための基礎で、国家実験研究院動物センターでは毎年17万匹のマウスを育てており、特にそのうちの3万匹は遺伝子を操作したハイレベルな実験用マウスだと説明した。
こうしたマウスは台湾での腫瘍、代謝性疾患、免疫、神経退行性疾患、自閉症、希少疾患などの分野の研究を助けるもので、価格は1匹で台湾元1万元から3万元、日本円にして約3万6000円から10万円あまりにもなるという。
同動物センターの余俊強・主任は、これらの国々における実験用動物の市場規模はまだつかめないが、動物実験は臨床試験までに必ず通る道である他、実験後にも様々な対応サービス、技術、コンサルタント、教育訓練などの高額なニーズが生まれるとして、実験用マウスを切り口にこれらの国々に向けた臨床試験のトータル・ソリューションとして売り込めんでいけるよう期待を寄せた。