蔡英文・総統が年末の談話を発表、来年の最も重要な任務として経済振興を挙げた。蔡・総統は31日午前、総統府で、内外のメディアとの年末茶話会を開き、談話を発表した。
蔡・総統は、今年は基礎固め、来年は積極的に建設する年だとした上で、来年の国家運営の焦点四つを説明した。蔡・総統はまず、来年の最重要任務は経済振興だとし、構造的な変革の加速とインフラ投資の拡大で経済を活性化する考えを強調した。また、第二の焦点は重大な改革の継続で、その最優先課題として年金改革を挙げた。
三つ目の焦点は、めまぐるしく変わる国際情勢の中で柔軟に対応し、平和で安定した局面を保つこと。蔡・総統は、地域の安全と経済貿易実務の上で、台湾はより積極的な役割を果たしていくとし、貿易自由化を堅持する考えも強調した。東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアとの関係を広く強めていく「新南向政策」については、「2017年が行動の年になる」と強調。また、米国や日本、EU(欧州連合)との対話を継続し、二者間もしくは多角的な経済協力を強化してウィンウィンの関係を築くことで、台湾経済にとっての活路を見出すとした。
また外交面では、「堅実な外交、互いに利益のある関係」という理念を堅持し、各国との実質的な関係を強化できるよう期待した。そして中国大陸との関係について蔡・総統は、中共は最近、台湾の分裂画策、台湾への圧力、脅迫、威嚇といったかつての路線に戻りつつあるとして、こうした行動は台湾の人々の感情を傷つけ、両岸関係の安定に影響するだけだと批判した。その上で蔡・総統は、来年中国大陸との関係が改善に向かうかどうかは、台湾の忍耐力と固い信念にかかっているとの見方を示した。そして中国大陸側に対しては、新たな考え方と方法で、共に両岸交流の新しいモデルを築くよう呼びかけた。
蔡英文・総統はそして、四つ目の焦点として、意見の分かれる議題についての対応を挙げた。蔡・総統はここで、国民党を名指しし、国民党が不当に取得した資産の問題を解決するため話し合いに応じるよう求めた。