「世界人権デー」の10日、台湾初の元慰安婦の人権運動の資料を保存した博物館「阿嬤(アマー:おばあさんの意)の家-平和と女性人権館(英語名:AMA MUSEUM)」が台北市西部の大稲埕に開館した。
開館記念式典には文化部の鄭麗君・部長、元慰安婦の陳蓮花さん、そして元慰安婦の支援を行ってきた婦女救援基金会の黄淑玲・董事長、康叔華・執行長らが出席した。
文化部の鄭・部長は、「この25年間、元慰安婦の『阿嬤』たちは、婦女救援基金会、台湾社会の各方面の人権に関心をもつ人々たちと共に、然るべき正義を取り戻すために自ら立ち上がり、また自らの経験をもとに、慰安婦の歴史、戦争の悲惨さを忘れないよう世の中の人々に呼びかけてきた。そして、性の平等、女性の権利向上、そして人権運動の為に努力をしてきた」と説明した。
婦女救援基金会は、博物館の開館は、25年来、台湾の「元慰安婦」の人権運動を通じ、社会正義と人権の価値を求めてきた象徴であるとして、新たなマイルストーンとなると強調した。
婦女救援基金会はまた、1992年から慰安婦についての調査及び日本に対する賠償請求運動を始め、2004年からは元慰安婦の物語を保存する場を探し初めたと説明、結果的に市民による募金、支援により大稲埕にふさわしい建築を見つけられたと述べた。
同基金会の黄淑玲・董事長は、現在、韓国、日本、中国大陸にはいずれも慰安婦に関する記念館があり、今回の開館により台湾は国際社会とリンクできるようになると指摘、コンパクトで美しい人権に関する施設にしていきたいと希望した。そして、国際交流のプラットフォームとなるとともに、台湾の次の世代に歴史の事実を伝えていきたいと述べた。