台湾民主基金会は、2006年以来毎年、「世界人権デー」の12月10日、平和的な手段で民主の発展を積極的に促し、人権の保障を提唱している個人もしくは団体に「アジア民主人権賞」を贈っている。
台湾民主基金会は10日、フィリピン・マニラに本部を置く「非自発的失踪に反対するアジア連盟(AFAD)」に対し、彼らが各国において、非自発的失踪者の家族の権利及び被害者の司法上の正義について重視するよう促している活動を表彰、「アジア民主人権賞」を贈った。
表彰セレモニーは、台湾を代表する舞踏集団、蔡瑞月舞踏研究社による「長春花」のパファーマンスでスタート、民主化以前の時代の、人々の自由への渇望を表現した。
セレモニーに出席した蔡英文・総統はあいさつの中で、「長春花」の作曲者の高一生・氏及び、蔡瑞月舞踏研究社を創設した台湾を代表する現代舞踏家、蔡瑞月・女史はいずれも白色テロの被害者であったと指摘、高一生・氏は若くして処刑され、蔡・女史は夫と生き別れとなったと説明した。蔡・総統はこうした最も悲惨な時代、台湾にもAFADのような国際的な人権団体の支援があり、台湾は独裁的な時代から脱却することができたと述べた。
蔡・総統は、真の民主国家となった台湾の経験を国際社会に分かち合いたいと強調、その上で、台湾はAFADとより密な協力を行うことで、さらに多くの貢献を行いたいと述べた。
表彰セレモニーにはAFADのMary Aileen Diez-Bacalso事務局長が代表で出席、「アジア民主人権賞」からの評価に感謝した。AFADは1998年に設立、現在東南アジア各国を中心に14か国が会員となっており、長期間に渡って、国連の人権条約「強制失踪防止条約」の推進に尽力しているほか、アジア各国の政府に対し、参加を呼びかけている。