台湾北部・台北市内でかつて屋台が集まり、人々を引き付けた建成圓環が24日から解体されている。圓環は台北市内の南京西路と重慶北路の交差点のロータリーの中心にあり、日本占領時代には食べ物を出す屋台が多く集まった。第二次世界大戦の時期には空襲に備えた貯水池になったが、戦後は再び食べ物の屋台が集まり、1980年代まで台北市のランドマークの一つとして多くの観光客を集めた。
しかし、台北市の都市が東に向けて発展していくのに伴い、圓環を訪れる人は減り、1990年代の二度の火災を経て荒れ果てた状態となった。その後、新たな建物が建てられ、飲食店が内部で経営するなど何度かてこ入れ策がとられたものの、かつての盛況は戻ってこず、今年ついに使用者との契約が切れたことで台北市が解体を決めた。
台北市の柯文哲・市長は24日、「建物に用途が無く、歴史は記憶にならざるを得ない」と話した。地下に作られた第二次世界大戦の時代の防空貯水池は古跡で、まず上屋を解体し、当面は公園として使用する方針だとのこと。