馬英九・前総統がマレーシアでの対応に抗議した。馬・前総統はこのほど総統退任後初の海外訪問としてマレーシアを訪れ、南方大学で講演すると共に、第8回世界華人経済サミットの開幕式で基調講演を行った。しかし、同サミットのパンフレットで馬・前総統を紹介する部分では、「前台湾総統」という部分が取り除かれ、講演のタイトルも変更されたという。中国大陸側の圧力が原因と見られる。
馬・前総統は17日午後、マレーシアで記者会見を開いて状況を説明すると共に抗議。馬・前総統によると、招待を受けた時点では「中華民国の前総統」とされ、広告やウェブサイトでもそうなっていたが、出発前に、一部で「世界の華人のリーダー」に変更する提案があることがわかった。馬・前総統はただちにこれを拒否し、南方大学は最終的に元通りとしたが、経済サミットははっきりしなかった。
馬・前総統は南方大学での講演後、直接帰国する準備も整えて出発。結局、経済サミットのステージでは英語で「中華民国台湾の馬英九・前総統」と紹介されたものの、パンフレットでは「前台湾総統」はやはり取り除かれていた。
馬・前総統は、「中国大陸の行為に込められたメッセージが何なのかわからない」と馬・前総統自身のみならず、台湾とマレーシアの関係、そして両岸関係をも傷つける対応に疑問を呈した。馬・前総統は、「自分は過去8年間、両岸関係の推進と維持に最も力を込めた台湾の政治家の一人だ。それで8年間、『中国大陸よりだ。台湾を売り渡す』とののしられた。もちろんそんなことはない。ただ、総統ではなくなった今、こんな屈辱は受け入れられない。それにこれは皆をがっかりさせる。がんばっても評価されず、さらに辱めを受ける。誰がそんな役割をやりたがるだろうか」と嘆いた。
そして馬・前総統はこうした圧力には断固屈しないと強調、最後まで抗議を続け、正しい道理を争う考えを示した。
総統府の黄重諺・報道官は17日午後、前総統に対するきわめて非礼な対応だと主催者側を批判、謝罪と訂正を求めた。