台湾出身の世界的な映画監督、アン・リー監督の新作のプレミア上映会が2日、台湾北部・台北市内で行われた。『ブロークバックマウンテン』、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』でアカデミー監督賞を二度受賞、『グリーン・デスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞するなど、世界の著名な映画祭で数々の賞を受けているアン・リー監督の新作、『ビリー・リンの永遠の一日』は今月11日に米国と台湾、香港などで同時に公開される。
この作品は3Dである他、超高画質の4K、1秒に120コマという世界最高規格で製作されており、完全な形で上映できる劇場は世界に5カ所しかないという話題の一作。台湾では台北駅近くの複合型商業施設、Qスクエアにそれに対応した劇場が出来た。
アン・リー監督は2日夕方、主役を演じたジョー・アルウィンさん、そして映画にも出演した息子の李淳さんと共にプレミア上映会に姿を現した。アン・リー監督は、まったく新しい規格の映画で、普段よりさらに緊張しているとする一方、1秒24コマであろうが120コマであろうが、同じように心を込めて作ったと話し、観客にはストーリーと、新しい映画体験のどちらも楽しんでもらえるよう願った。
アン・リー監督は、「観客の人たちも私たちと共に成長してほしい。私はいつも成長している。この作品も実は成長の物語だ。若者が戦場に行き、人生や社会に対して多くの経験をする。この映画は自分の気持ちを自分で共有するようなものだ。はずかしいけど、62歳になっても成長しているんだ」と話した。
台湾は初めてだというアルウィンさんは、とても特別な作品で、人生、人類に関して様々な物語が描かれているので、見て、じっくり考えてほしいと話した。そしてアン・リー監督の息子、李淳さんは、父親がこの作品の準備をしている間のことについて、これまでの実績を全て忘れて子どものように単純に全力で取り組んでいたと明かし、今週出来上がった映画を見て、「父さんは成功したんだ」と感じたと話した。