台湾プロ野球の年間王者を決める台湾シリーズ第6戦は29日、中部・台中市の台中インターコンチネンタル球場で行われ、年間優勝に王手をかけていた後期優勝の義大ライノズが、前期優勝の中信兄弟を4-3で下し、ライノズとしては初、前身の興農ブルズ時代を含めると11年ぶり3度めの台湾王者となった。シリーズのMVPは元大リーガー、林哲瑄・選手が受賞した。
2連勝から3連敗しあとの無い中信兄弟は、1回裏、蒋智賢・選手の3点本塁打で先制、先発のアメリカ人左腕、ニック・アディション・投手が7回3安打1失点の好投を見せ、終盤まで優勢に試合を進めた。
しかし、9回表、ライノズは、中信兄弟の抑え、陳鴻文・投手から連続長短打で1点差とすると、高孝儀・選手の適時打で3-3の同点に追いついた。さらに満塁の場面で、中信兄弟の一塁手、彭政閔・選手がエラー、4対3と勝ち越した。
9回裏、中信兄弟2アウト走者なしの場面、ライノズのセンター、林哲瑄・選手は、張正偉選手が放ったライナーにダイビングキャッチを試みた。当初は直接キャッチしたとしてアウトの判定がなされ、スタンドのライノズファンからはリボンが投げ込まれたが、中信兄弟からのリプレー検証要求の結果、ボールは落下していたとして判定は覆り、ヒットと判定された。
命拾いした中信兄弟だったが、次の張志豪・選手は内野ゴロに終わり試合終了、ライノズが2連敗からの4連勝で初の台湾王者に輝いた。一方の中信兄弟は3年連続で台湾シリーズに進出するも、3年連続で涙を飲んだ。
義大ライノズを運営する義聯グループは6月、球団の身売りを検討していることを発表。9月5日、大手金融グループ、富邦ファイナンシャルホールディングが球団買収を発表、9月7日に覚書を締結した。10月24日、富邦ファイナンシャルホールディングは、傘下の富邦育楽が台湾元3億元で球団経営権を買収したことを発表、11月1日、正式に球団経営を引き継ぐことを明らかにしていた。