行政院が、台湾電力第一原発の再稼働については検討していないとしている。
台湾南部・高雄市の火力発電所、台湾電力大林発電所5号機は18日、改修工事を終えた。しかし、19日午前7時32分にボイラーの電源の異常により停止、さらに気温が上がったこともあり、電力の供給余力が下がっている。
台湾電力の最新のデータによると、19日午前11時34分、消費電力量は3241万7000キロワットに達し、電力の供給余力を示す供給予備率は史上4番目に低い2,57%となった。幸いにも大林発電所5号機は午前9時37分に検査、修理を終え、正午から発電を再開したが、商工業団体は電力不足への対応として、原子力発電所の退役の延期、第四原発の再建を主張した。
これに対し、行政院の徐国勇・報道官は19日、林全・行政院長は電力供給の状況について把握しているとして、「我々は皆に節電を呼びかける。台湾電力第一原子力発電所の再稼働などについては検討していない」と強調した。
また、経済部の楊偉甫・次長は、原子力発電の再稼働については、政府上層部が最終的に判断すると述べた。楊・次長は現段階においては皆に節電を呼びかけるとともに、台湾電力に対しても既存の設備の正常運転を確保し、毎年定例のメンテナンスについてはスケジュールを把握し迅速に完成させるよう求めると説明した。
台湾電力では19日、電力の安定供給のため、電力を購入したほか、IPPと呼ばれる独立系発電事業者へ発電量増加を依頼し、対応を行った。