台風17号が台湾に向かっており、林全・行政院長が事前の一時避難を命じている。台風17号は26日午後5時の時点で、台湾東部・花蓮県の東南東約490キロメートルの海上にあり、1時間に21キロの速さで西北西に進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速43メートル。中央気象局の予想では、27日午後に花蓮県と台東県の県境から台湾本島に上陸し、夜には台湾海峡に抜け、離島の金門へと向かう見通し。
林全・行政院長は26日正午に中央災害対応センターを視察し、関連部会の状況について報告を受けた。経済部水利署が、最近台湾を襲った台風14号と16号の影響で、山間部では多くの場所で土中水分が30%から40%と高くなっていると指摘していることを受け、林・行政院長は台風のもたらす強風と豪雨による土石流を特に警戒、関連の政府機関と地方自治体に対し、災害の発生に備えてあらかじめ全面的な一時避難を行うよう指示した。
林・行政院長は、台風17号の暴風域は台湾本島をすっぽり覆うことになるとして、水利署は河川の氾濫や逆流に備え、排水ポンプや施設をチェックすると共に、浸水を防ぐ土嚢などの準備を急ぐよう求めた。
中央気象局では、25日深夜に海上台風警報、26日午前には陸上台風警報を発令した。陸上台風警報の対象地域は、台湾の東側から西側へと拡大され、合わせて16の県・市となっている。