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蔡・総統、台風の備えで「気を緩めるな」

  • 15 September, 2016
  • Editor
蔡・総統、台風の備えで「気を緩めるな」
被災の状況を把握

蔡英文・総統が、台風への備えで気を緩めないよう求めた。台風14号が台湾の南東部並びに南部に被害をもたらす中、蔡英文・総統は15日午前、行政院の林全・院長と共に中央災害対応センターを訪れ、台風への対応と各地での復旧の進度を把握した。蔡・総統は、台風前後の国軍の働きを評価、「国軍は風雨の中で地方自治体を助けて住民の避難への対応に努めた。また大量の兵士を投入して町の清掃を行っている。こうした努力は社会に安心と安定をもたらすもので、特に感謝したい」と述べた。

蔡・総統はその上で、今度は台風15号が台湾に近づいているとして、引き続き皆が気を緩めず、台風の襲来に最後までしっかりと備えるよう求めた。国軍は15日、4415人の兵士を災害の程度が比較的大きい場所に派遣して、道路の清掃や折れた街路樹や枝の片付け、15日の中秋節で帰省する人たちへの協力などを行っていると説明した。

台風14号は14日、台湾最南端のガランビの南を東から西へと移動して、台湾東部から南部に強い風と雨をもたらした。台湾最南端の恒春半島では秒速52.2メートルの強風を観測、これは現地の気象観測ステーションが設けられて120年で最も強い風だったという。離島の小琉球では17.2メートル、ガランビでは17.4メートルの波が観測され、過去最高を更新した。

中央災害対応センターの統計によると、台湾ではこれまでに1人が死亡、44人が怪我をした。死亡したのは14日午後、南部・高雄市の西子湾で、風の影響で漁船が衝突して海に投げ出された船員1人。

また停電も広がり、経済部は15日の午前の時点で40万8000戸が停電しており、そのうち南部・屏東県が19万5000戸、高雄市が15万8000戸だと説明した。その他では離島の金門県、南部の台南市などに停電が集中しており、全面的な復旧は16日の夜10時ごろになる見通し。水道では36万戸が断水、特に高雄市に集中しているもよう。

在来線の台湾鉄道は、南回り線の枋寮と台東の間、潮州と枋寮の間、そして阿里山森林鉄道で運行を停止している他は、正常に運行されている。また台湾高速鉄道では14日午後、強風で飛んできた農業用の網が送電線にからまり、列車のパンタグラフが損傷する事故が発生、台南以南の運行がストップしたが、夜9時に復旧した。

台風14号は上陸こそしなかったものの、強風と豪雨をもたらし、農業で深刻な被害が出ている。行政院農業委員会が15日正午にまとめたところによれば、損害金額は台湾元9899万元(日本円約3億2000万円)で高雄市がもっとも深刻。被害をこうむった作物はバナナ、グアバ、釈迦頭など。

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