台湾のテキスタイル業が、ムスリムの服飾市場進出を図っている。中華民国台湾のテキスタイル業者は毎年、フランス・パリで行われる国際テキスタイル見本市に参加、ファッションと機能の結合を強調する「アバンテックス」コーナーで世界から注目を集める国の一つとなっている。
今年、例年と異なるのは台湾の業者2社が初めてムスリム(イスラム教徒)市場に向けた生地と、ムスリムの女性が頭にかぶる布、「ヒジャブ」を出展して新たなビジネスチャンスを狙っていること。このジャンルへの参入で台湾の業者は後塵を拝しているとは言え、業者は、世界で12億から16億人とされる巨大な市場に、台湾の高品質な生地や製品は歓迎されるものと自信を示している。
瑞元有限公司の責任者、李志明氏は、ムスリム人口は多く、消費能力も高いので市場を開拓する価値が大いにあると強調。瑞元公司では機能性の生地を使用した上着、汗を逃がして素早く乾かす衣服をメインに売り込んでいる。これは昨年11月、瑞元公司がアジアのムスリム女性が「ヒジャブ」の暑苦しさに悩んでいることを知り、マレーシアのデザイナーの協力を得て開発したもの。
李志明氏によれば、こうした機能性の高い生地で台湾は世界の7割から8割のシェアを持っているが、これまでは世界の大手スポーツ用品メーカーのスポーツウェア用に供給するのが主で、ムスリムの「ヒジャブ」には導入されていなかった。李氏は、抗菌性が高く、臭いを取り除け、汗を吸っては逃がし、洗いやすく、紫外線も防げるという機能を「ヒジャブ」に使えるのは台湾だけだとして、この市場での台湾ブランド確立に自信を示している。