蔡英文・総統が、年金改革について国軍の特殊性を考慮するとしている。9月3日は、中華民国国軍の貢献を称えるために設けられた軍人の日。国防部では2日午前、台北市内のホテルで、「2016年軍人の日及び全国民国防教育の日表彰式」を開催した。
蔡・総統は表彰式のあいさつで、国軍に対して年金改革を平常心で捉えて欲しいと呼びかけると共に、年金改革を行う際、軍人の特殊性を考慮すると強調、国軍を誹謗し、また国軍を風刺することを座視しない姿勢を示した。
蔡・総統は、年金問題は、長期間にわたって積み重ねてきた問題であり、もし改革をしなければ、次の世代、さらにはより多くの定年退職者の生活に影響を及ぼすことになると指摘した。そして、これは誰の間違いではなく、職種の問題でもないが、わかりきっていながら、これまで改革する勇気が不足していたのだと強調した。
現行の年金制度では、軍人、教師、公務員に特別優遇が与えられており、軍人が国民の批判の対象になっていること、また、軍隊内で、年金改革で自らの権利に影響が及ぶと心配する人が多いと指摘されている。
これについて、蔡・総統は、「年金改革は簡単なことではない。各職業に異なる問題が存在しているため、一つ一つ意思疎通を行い、解決していかなければならない。軍人には服役期間が短く、除隊の時期が早く、流動率が高いという特殊性がある。これらのことをすべて考慮に入れる」として、軍人たちに心配しないよう呼びかけた。
蔡・総統は、また、中華民国国軍の最高司令官の立場から、出所が不確かな批判やうわさで国軍の名誉を汚したり、そしったりする行為は許さないとし、軍人の立場が弱ければ国家は成り立たない、国軍の栄誉を取り戻し、軍服を身につけたとき、誇らしく感じて欲しいと激励した。