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総統「移行期の正義で民主深化を」

  • 27 August, 2016
  • Editor
総統「移行期の正義で民主深化を」
総統就任後は初めて

蔡英文・総統そして李登輝・元総統は27日、「李登輝基金会」主催による「正副総統直接民選選挙及び台湾の民主発展20週年」シンポジウムに出席した。蔡・総統が総統に就任以降、李・元総統と公式の場で同席するのはこれが初めて。シンポジウムでは開会と共に、20年来の台湾の民主発展の過程とともに、その中で、李・元総統が果たした役割について紹介された。

 

蔡・総統はあいさつの中で、20年前に比べ、台湾はシビル・ソサエティが非常に発達し、多元的となったと評価。そして、人々は様々な方法で意見を表明するようになり、また政府も政策の推進にあたっては、政府の考えのみで行うのではなく、人々の意見に耳を傾け、意思の疎通を図るようになったと述べ、これは、新政権がこの3ヶ月間努力をし続けてきたことだと強調した。

 

蔡・総統はまた、「新政権発足以来、様々な危機に直面してきたが、政府は争うことを恐れない。なぜならば、争いは、政府が問題の核心に立ち向かうことを促すからだ」と述べ、これらを一つ一つ解決していく自信があると強調した。蔡・総統はその理由について、「内閣の能力を信じていることはもちろん、台湾の人々と台湾の民主を信じているからだ」と説明、「台湾の人々は、自由そして民主の人々である。かつて我々が試練を克服していた時のように、未来を切り開いていく」と述べた。

 

蔡・総統はさらに、新政権が直面してきた争いの根源は、就業機会の流出、賃金の停滞、貧富の格差拡大といった経済環境の悪化だと指摘、政府は今、産業のモデルチャンジの為に、イノベーション研究開発5大計画を推進していると説明した。

 

蔡・総統はそして、政府は同時に政治改革を進めているが、この内で最も重要なのは「移行期の正義」の問題であると強調、政府の権威が絶対的だった時代を回顧し、反省することで、国家、社会を和解に導き、台湾の政治の世界を感情的な対立、抗争から理性的な対話へ引き戻すこと、これが台湾の民主化の最後のマイルストーンだと述べた。

 

一方、李登輝・元総統は、台湾で民主制度が実施されるようになり長い時間がたったが、権威的な姿勢はなお残っているとして、こうしたことが人々の民主への自信を失わせると憂慮した。李・元総統はその上で「三度目の政権交代を目にできたことは喜ばしい。なぜなら、台湾の民主が順調に進歩しているという精神を示すものだからだ」と述べた。李・元総統はそして、近年、シビル・ソサエティが大きな力を発揮し、民主政治をより成熟させているとして、様々な課題に直面する新政権を皆が共に支えるよう希望した。

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