馬英九・総統が、天安門事件から25年にあたり、自由と法治を両岸共通の言語にできるよう希望した。中国大陸の北京で起きた天安門事件から25年となる4日、馬・総統はこれに対する談話を発表した。
天安門事件とは、1989年6月4日、北京の天安門広場で民主化を求めて座り込んでいた大勢の学生らに対し、北京当局が解放軍を出動させて強制的に排除した事件。解放軍は、民衆に対して発砲し、大量の人が殺害され、投獄された。
馬・総統は、1989年の天安門事件は我々に、中国人が自由民主を得るにはこれほど大きな代償を払わなければならないことを知らしめたと述べ、北京当局が、当時の事件を反革命暴動とする位置づけの見直しと、同様の悲劇を絶対に繰り返さないことを真剣に考えるよう呼びかけた。
馬・総統は、台湾では戒厳令解除から27年、社会の寛容さはますます広がり、異なる意見がもたらす対話と反省を受け入れ、極端な衝突や分裂を和らげられるようになっていると説明、台湾の経験は、民主と法治を堅持することで社会の苦慮を緩和し、人々の要求に速やかに応えていくことが、長く、安定した支持につながることを教えてくれると述べた。
馬・総統はまた、「異なる意見を受け入れ、多数に服従し、少数を尊重すること」は政治制度であるばかりでなく、文明的なライフスタイルだと強調、その上で、中国大陸の若者たちもこの考え方を徐々に受け入れているのではと指摘した。
馬・総統は、今日の中国大陸は、経済発展、教育水準、現代化の程度のいずれにおいても、自由な言論環境、独立して公正な司法、法に則った行政、人権を保障する政府を持つだけの資格があると信じると強調、現在の中国大陸は歴史上最も政治改革を実践し、民主と法治を深めていける時期だとの見方を示した。
馬・総統はさらに、台湾海峡両岸の人々の心を近づけるための最良の方法は、北京当局が中国大陸における反体制の人々に対する処遇を改善することだとし、両岸の人々と国際社会の評価と尊敬を集めることになるとして、この実行を促した。
馬・総統はそして、中華民族には歴史を生み出す知恵があるとし、中国大陸が政治改革に取り組み、民主と法治の新たな局面を切り開くことを希望、民主と法治を両岸共通の言語とし、自由と富のバランスの取れた社会を共通の夢とできるよう期待した。