ケニアが台湾の容疑者を中国大陸側に引き渡したことに対し、外交部が厳重に抗議している。ケニアで電話詐欺にかかわったとして逮捕されていた中華民国籍の容疑者5人が現地時間の7日に中国大陸に移送された。外交部は8日、ケニアの警察当局は中国大陸側の圧力の下、ケニアの裁判所による「無罪、並びに台湾への送還」という判決を無視し、中華民国籍の容疑者5人の中国大陸への移送を強行したと説明、ケニア政府に対して厳重に抗議する立場を表明した。
外交部の王珮玲・報道官は、「わが国の陳忠・駐南アフリカ代表と代表処職員はケニアの警察当局が判決に従うよう強く要求していた。また、外国メディアや国際的な人権団体にも協力を要請した。しかし、3日3晩の絶え間ない努力にもかかわらず、ケニアは中国大陸側の圧力に屈し、わが国の容疑者5人を中国大陸に移送した。外交部はこれに対し、強烈な不満と遺憾の意を表明する」と話した。
行政院大陸委員会の邱垂正・報道官も、中国大陸側が強制的にこれら5人を拘束したことは、両岸双方の両岸業務主務機関による長期的な協力が育んだ暗黙の了解を顧みないものである他、中華民国政府が、これら容疑者を中国大陸へ連行しないよう、公の場で重ねて求めてきたことを無視する行いであり、台湾の人々の感情を著しく傷つけるものだと非難した。
中国大陸側との関係が冷え込み、この問題について中国大陸側との対話が可能かどうかが注目される。対話のための代表団を組織して中国大陸を訪れる可能性について、邱・報道官はコメントせず、中国大陸側との既存の連絡メカニズムで台湾の立場は十分中国大陸側に伝えることが出来、事態は把握していると述べるにとどまった。