林全・行政院長が、中国大陸からの観光客向けに、場所と時間、移動経路の異なる旅行プランを開発するよう命じた。台湾では先月、中国大陸からの旅行者が乗った観光バスが高速道路で炎上し、乗っていた26人全員が死亡するという事故が起き、台湾における観光バスの管理問題が焦点となっている。
交通部は4日の閣議で、観光バスの安全を確保するための行動計画を報告した。これを受けて、林全・行政院長は、今回の事故は台湾の観光業に潜む問題を浮き彫りにしたと述べ、交通部が旅行会社を指導し、より高品質な旅行プランの開発を促すよう命じた。
行政院の童振源・報道官は林・行政院長の話として、「蔡英文・総統の政見にある、時間と場所、移動経路の変更などの方式で、台湾海峡両岸の旅行業者が高品質な旅行プランを開発するよう、交通部が旅行会社に協力してほしい。また、団体旅行を請け負う際の理にかなった価格を決め、観光関連産業の各方面に合理的でバランスのよい利益をもたらす。これにより関係各業種の人員すべての労働時間や待遇を改善し、旅行の安全と品質確保につなげる」と話した。
交通部の賀陳旦・部長が閣議後に明らかにしたところによると、中国大陸からの団体客が集中する7泊8日の台湾本島一周旅行では、観光バス1台で運転手は1人となっており、観光スポットをゆっくり見ることができないばかりか、運転手の疲労もたまるという。林・行政院長の指示を受け、交通部では向こう2カ月以内に、旅行業者に新たな旅行プランを開発させるとしている。