林全・行政院長が台湾観光の品質向上を目指し、業界の総点検を求めた。台湾では今月19日、中国大陸からやってきた団体旅行客が乗っていた観光バスが高速道路で炎上し、団体客を中心に26人全員が死亡するという事故が起き、台湾旅行の品質と安全性が改めて問われることになった。
行政院の林全・院長は28日の閣議で、台湾旅行の安全な環境を整え、台湾旅行の高品質化を図ることが重要な課題になっていると指摘、交通部に対して、国内の観光業界を総点検するよう指示した。
行政院の童振源・報道官は林全・行政院長の話として、「台湾の観光産業がハード重視から、ソフトへの投資も重視するようになることを期待する。交通部は、過去に起きた事故など大きな問題を洗い出し、改めて整理し、観光地、宿泊施設、交通手段など、関連するすべての部分で起きる可能性のある問題について、完全な対策を立てる。同時に、旅行会社、ホテル業、運送事業など関連の管理措置を改正し、旅行の安全を確保する」と述べた。
交通部が今回事故を起こしたのと同型の観光バス20台を点検したところ、6割が改造などで不合格だった。林・行政院長は、台湾の運送業、観光バスの車体メーカーなどの管理に潜む重大な問題が公共の安全に深くかかわっていることをあぶりだしたとし、張景森・政務委員に政府関連部会を召集した上で、車体の製造、安全検査、路上検査、運転手の労働状況などの問題に対して源流管理を行い、安全性の全面的な見直しと確保に努めるよう命じた。