中国大陸の巨大な市場と、台湾よりも高い給与に魅力を感じる大学生が増えている。中国大陸での実習体験を希望する台湾大学生のプラットフォーム、台北経営管理研究院の統計によると、5年来、毎年約4~500人の大学生が申し込みをしており、選抜されて実習のチャンスを勝ち取った学生も、48人から今年の150人に増加しているという。
台北経営管理研究院では、2007年から、台湾の大学生を対象に、「中国大陸の台湾企業での実習体験」を仲介している。現在、同分野では、国内最大規模の老舗的存在。この制度では、夏休みの1ヶ月半を利用して中国大陸の台湾企業に出向いて実習をし、実地体験を通じて国際観と競争力を養う。
陳明璋・院長によると、最初の1年目、申し込み人数はわずか100人だったが、翌年から倍増、5年間でうなぎのぼりに増えたため、今では希望者の三分の一しか通れない狭き門になりつつあるという。
陳明璋・院長は、中国大陸での待遇が良いこと、将来的なチャンスが多いこと、中国大陸での台湾企業が活躍し、すでに現地で働くOBやOGなどから情報が入りやすいことなどが、台湾の大学生を惹きつける原動力となっており、そのまま台湾企業に採用され、卒業後そのまま就職するチャンスもあるという。
台湾のコングロマリット企業グループ、遠東グループ(FAR EASTERN GROUP)傘下の私立元智大学では、毎年学生たちに、中国大陸の工場で実習するチャンスを提供している。卒業後、そのまま就職することも可能で、大卒初任給は国内企業の相場を上回る3万元。私立実践大学でも、後期から、国内最初となる「海外就業コース」をスタート、学生たちが中国大陸で働くための能力を伸ばすとしている。このコースは、上海の台湾企業1700社と提携して、大学四年生の実習を受け入れ、優秀な人材をそのまま採用できるとするもの。