総統府が、漁業者が太平島に上陸可能かどうかは担当機関の判断に委ねるとしている。南シナ海に浮かぶ南沙諸島最大の島、太平島が先ごろの仲裁裁判で「岩礁」だと認定されたことに反発した、台湾南部・屏東県東港の漁師たちが「主権を示す」として自発的に太平島に向かっており、25日夜には太平島の近くに到着する。
しかし、国防部は、太平島への上陸には45日前の申請が必要だとしている。また、漁船には香港のメディア、フェニックステレビの記者が乗り込んでいることがわかり、事態が複雑化した。
これについて、総統府の黄重諺・報道官は25日、太平島は軍事管制区で、上陸できるかどうかには明確な規定があると指摘、総統府は上陸を認めるかどうかの判断は担当機関の決定に委ねると述べた。黄・報道官はさらに、緊急避難や物資の補給のため島に寄港する場合は行政院海岸巡防署が必要な協力を行う方針を明らかにしていると説明した。
黄・報道官は、「軍時管制区に入れるかどうかは明確に法律で決められている。法規上の禁止事項などだ。このため、これを認めるかどうかは担当機関が実際の状況を見て判断する。我々はそうした専門的な判断を尊重する」と述べた。
黄・報道官によると、海岸巡防署の巡視船がこれら漁船の動向は把握している他、海岸巡防署は24日午後には漁船と連絡を取り、安全なコースなどについて情報提供を行ったということ。
なお、太平島に向かった漁船4隻のうち、香港のメディアの記者の乗っていない3隻は25日夕方に太平島に寄港すると伝えられている。