林全・行政院長が、ATM不正引き出し事件の犯人を逮捕した警察をたたえた。第一銀行のATM現金自動預け払い機41台から合計台湾元8300万元(日本円約2億7000万円)あまりが盗み出された。特定のプログラムをインストールされた上で、外部から遠隔操作され、紙幣が放出されるようになっていたもよう。容疑者はロシア人など外国人で、捜査当局は防犯カメラなどの映像から10人の顔写真を公開したが、そのうち9人はすでに台湾を離れていた。
まだ台湾に潜伏していると見られていた、ラトビア籍の男を捜査当局は17日午後に台湾北東部の宜蘭県で逮捕、続いて夜にはルーマニア籍の男二人も台北市内で逮捕した。
警察によると、ラトビア籍の男は台湾に残って盗み出した現金の処理を担当していた。調べによると、この男は13日に盗んだ5000万元を台北駅のコインロッカーに保管、16日に他の二人がこれを受け取って処理しようとしていた。ルーマニア籍の容疑者二人が滞在していたホテルの部屋から、三つのトランクに入った約5000万元の現金が見つかった。
警察によると、この事件には5カ国16人の容疑者、そして関係者1人がかかわっていた。台湾の人は加わっていなかった模様。警察では、盗まれた現金のうち残りの3000万元がまだ台湾にある可能性も排除できないとして、特別捜査チームが引き続き捜査を進めるとしている。
林全・行政院長は18日正午に、内政部警政署を訪れ、犯人逮捕に貢献した警察人員を大いにたたえた。林・行政院長は、国際的なATM不正引き出し事件をたちまち解決したことは国民を奮い立たせ、全国民が警察の仕事ぶりを誇りに感じていると強調。
林・行政院長は、先ごろ起きた台湾鉄道の車両内爆発事件、そして今回のATM不正引き出し事件のいずれもたちまち容疑者を逮捕した警察の仕事ぶりは世界でも一流だとし、政府は中央と地方の警察が必要とする資源を必ず提供し、警察が夜会から尊敬され、その誇りとなるよう支援していくと約束した。
林・行政院長は、「今回の事件は国際犯罪なため、多くの国が関心を寄せ、数々のメディアが報道した。今回の事件解決プロセスはそうした人々に評価され、世界の手本となる。今日は自分からここに出向いて皆を称え、激励したい」と話した。