台湾最南端、屏東県の原住民族パイワン族の子どもたちによる合唱団「希望合唱団(Puzangalan Choir)」は、5月20日、正副総統就任式典で中華民国国家を合唱したことで話題となった。その後、中国大陸で7月に行う予定だった公演がキャンセルされたことで、中共による政治的な圧力ではないかと議論になった。
こうした中、参加予定だったハンガリーで行われる国際合唱フェスティバルへの遠征費用が不足していることが一部メディアで報じられたことで、各方面から支援が寄せられた。
外交部NGO国際事務会の沈文強・副執行長は、同合唱団は今年3月、書面でハンガリー訪問のための補助金の申請をしていたとして、「同合唱団は原住民族の子どもたちによる合唱団であること。経済的に厳しい家庭の子どもたちが多いことに加え、合唱フェスティバルに参加することできれば、台湾のソフトパワーをアピールする上で非常にプラスであることから、補助を決定した」と説明した。
沈文強・副執行長によると、メディア報道により遠征費用が足りない事実を確認後、外交部は直ちに同合唱団の責任者に連絡したという。結果、同合唱団の責任者は、民衆からの寄付により、参加費用不足の状況は解消されたと答えた上で、駐ハンガリー代表処(中華民国台湾のハンガリーにおける大使館に相当)が、当地の養老院や児童福祉施設でのチャリティーコンサート開催の準備や、宿泊、移動のサポートをしてほしいという要請があったため、駐ハンガリー代表処に指示を行ったと説明した。