台湾映画『太陽の子』(原題:太陽的孩子)の日本初となる上映会が25日、日本・東京の虎ノ門にある台北駐日経済文化代表処・台湾文化センターで行われた。これは、台湾文化センターが開催中の「台湾カルチャーフェスティバル」(6月11日から7月10日)の一環の活動として行われたもの。
台湾の東部、花蓮県に住む台湾原住民族、アミ族の集落を舞台に、土地開発問題に揺れる人々を描いた『太陽の子』は、昨年台湾で公開され話題となり、中国語映画のアカデミー賞とされるゴールデンホースアワード(金馬奨)で脚色賞にノミネートされたほか、主題歌が歌曲賞を受賞した。
この日の上映会には、日本における大使にあたる謝長廷・駐日代表も出席、「台湾と日本は地理的にも近く、経済、文化の交流も頻繁だ。そして民主、自由の価値観をわかちあえる関係だ。多くの人が、台湾と日本はパートナー関係だというが、私は既にパートナー関係をこえ、運命共同体のような関係だと考えている」と日本語で述べた。
謝・駐日代表はまた、「台湾と日本が直面する問題は、少子高齢化、自然災害など概ね同じだ。そして、これらは『太陽の子』でも探求されたテーマだ。」と述べ、台湾と日本の関係を深めるため、力を合わせようと呼びかけた。
なお、同作の鄭有傑・監督も上映会に出席、鄭・監督はあいさつの中で、「日本の皆さんには映画を通じて、台湾東部の美しい景色、そして台湾の原住民族について深く知ってほしい」と話した。
台湾に関する著書を数多く出版している日本のジャーナリスト、野嶋剛さんは「謝・駐日大使の仰るとおり、台湾と日本は運命共同体の関係だ。」と述べ、台湾文化センター設立により、日本人は台湾の文化と映画に触れる機会が増えたとして、台北駐日経済文化代表処に感謝した。上映会のあとには、鄭有傑・監督と野嶋剛さんによるトークショーが行われた。
120席準備された座席は一杯となるなど、大きな反響となったことから、台湾文化センターでは、7月3日に追加上映を行うことを決めた。『太陽の子』は、山形県や沖縄県などでも上映されるという。