国立故宮博物院の林正儀・院長は23日、中央放送局の番組に出演し、馬英九政権下で進められた、「大故宮計画」の見直しを行なっていることを明らかにした。
「大故宮計画」とは、台湾北部・台北市にある現在の国立故宮博物院を西、東、南に拡大するもので、至善路をはさんで北側15.8ヘクタールと南側4.8ヘクタールに大きく広げるもの。北側の拡張では、新ビルの建設の他、現在の故宮博物院、行政ビル、図書文献ビルの改修が含まれる。また、南側では、文物科技保存研究センター、デジタル芸術公演研究開発センター、故宮クリエイティブベース、さらには駐車場システム、並びに北側とを連結する地下道が含まれる。
林・院長は、「大故宮計画」は参観者の増加に伴い、よりよいサービスとより広い展示スペースで、参観活動のクオリティを高めることが目的だったと指摘、一方で生活のクオリティ低下を懸念した近隣住民たちの反対に遭ったと説明した。また、台北市政府の提示した台北市士林区の再開発計画が、「大故宮計画」と重複している点もある。そして新たな政権は、故宮博物院の南部分院が完成しており、南部分院の発展こそ重要と考えていることから、従来の「大故宮計画」を見直す方針だということ。
林・院長は、「時代背景が変わったこと、近隣住民が期待すること、博物院のサービスや展示スペースの問題など、こうしたニーズに、従来の計画をどうマッチさせていくかを考え、全体を見直して行政院で討論したい」と話している。具体的な修正内容について、林・院長は、従来の計画を全てひっくり返すつもりはないが、開発の規模は大きく縮小すると述べた。