台北のランドマークのひとつ、グランドホテル(圓山大飯店)の金龍庁と麒麟庁の外部の塗装工事が完了し、27日にリニューアルされた姿が公開された。グランドホテルは古代中国の宮殿式建築が特徴で、人間国宝級の絵師、許男児さん率いる10人のチームが半年間かけて、金龍庁と麒麟庁の梁、柱、梁と柱の接合部を補強する「雀替」、欄干に描かれていた図案を修復すると共に改めて描き、1960年代の姿を再現した。
27日に行われたリニューアルオープンの式典には、与党・国民党の呉伯雄・名誉主席、台北市の郝龍斌・市長、交通部の范植谷・次長、台湾観光協会の頼瑟珍・会長らが出席した。
1962年に完成した麒麟庁はかつてタイの国王夫妻が宿泊し、1956年にできた金龍庁は、日本統治時代の龍の像があることで知られている他、台北市の中心部を一望できるレストランが有名。また、併設する客室には1960年、アメリカのアイゼンハワー大統領が宿泊した。
今回のリニューアルではLED照明が取り入れられ、省エネルギーの他、ホテルのメインとなる客室ビルの夜間照明と統一した美しい夜景が実現している。グランドホテルの李建栄・董事長によると、グランドホテルの現在の宿泊客で最多は中国大陸の人たちで約4割、次いで日本からの旅行者で約3割を占める。グランドホテルは昨年11月より、台湾元6億元(日本円約20億8500万円をかけて大規模なリニューアルを進めている。李・董事長は、内部と外観のリニューアルに、統一された照明設備、レストランでの新たなメニューを加えて、グランドホテルをストーリーと文化に満ちた独特のホテルにすると話した。