台湾の大手企業の経営者が東洋のノーベル賞を目指して設けたタン・プライズ(唐奨)の第ニ回受賞者が、18日から4日間に渡って発表されている。中央研究院の院士でタン・プライズ選考委員会の総召集人、李遠哲氏は19日、タン・プライズのバイオ医薬賞受賞者を発表した。受賞したのは、フランスのエマニュエル・シャルパンティエ(Emmanuelle Charpentier)博士、米国のジェニファー・ダウドナ(Jennifer A.Doudna)博士、そして米国籍華僑のFeng Zhang博士の3人。受賞理由は、CRISPR/Cas9をゲノム編集のプラットフォームに発展させ、疾病治療への戦略に大きな変革をもたらしたこと。
受賞者を紹介した中央研究院の龔行健・院士によると、Charpentier博士とDoudna博士は、もともと細菌中に存在したCRISPR/Cas9システムを、操作がたやすく、プログラム化可能なシステムに簡略化し、ゲノム編集をより効率的にすることに成功した。また、それと同時期に、Zhang博士はCas9システムに独自の改良を加え、哺乳類と人類の細胞でのゲノム編集を成功させた。この3人の研究成果は、ゲノむ編集のプラットフォームに改革をもたらし、そのプログラム化、普及、数量化などを実現するものだという。
タン・プライズ教育基金会主催のタンプライズは二年ごとに発表され、「永続的発展」、「バイオ医学」、「漢学」、「法治」の四つの分野の受賞者を選出している。各受賞者に台湾元5000万元(約日本円1億6000万円)の賞金が与えられる。タンプライズ教育基金会は18日から四つの分野の受賞者を発表している。20日には「漢学賞」受賞者が発表される。