蔡英文・総統は17日午後、台湾出身で、日本の直木賞を受賞した東山彰良さんと対面した。東山さんの本名は王震緒。昨年、『流』で第153回直木賞を受賞。台湾出身者として3人目の直木賞作家となった。
『流』は1975年の台湾を物語の背景としており、東山さんは中国語版の序文として、日本の読者に自分の知っている台湾、自身が最も幸せな少年時代を過ごした時期の台北のことを知ってほしいと記している。
東山さんは蔡・総統との歓談の中で、今の台湾は自分の子供のときと比べてずいぶん清潔になったと話した。東山さんはまた、文学の発展という角度から見ると台湾は今、多くの課題に直面しているのではと指摘、作家は台湾の多元的な価値を文学を通して比較して、「価値観に絶対はない」ことをすべての人に知らせることができると強調した。
東山さんはまた、今後は創作活動に割く時間を増やす考えだとして、次回作は1984年を背景にした物語を考えていると明かし、よりリアルな描写で日本人に台湾の過去の物語を伝えたいと話した。
二人はいずれも猫を飼っていることから、猫の話題でも盛り上がったという。