ドーピングにより五輪メダリストがその資格を失うケースが伝えられる中、ロンドン五輪の女子重量挙げ53キロ級で銀メダルを獲得した、中華民国台湾の許淑浄・選手が金メダルに繰上げとなる可能性が出ている。
許・選手はロンドン五輪で、スナッチ96キログラム、ジャーク123キログラムのトータル219キログラムで銀メダルを獲得した。金メダルはトータル226キロを挙げたカザフスタンの選手だったが、国際重量挙げ連盟(IWF)はこのほど、この選手のドーピング再検査で陽性反応が出たと発表。この選手が失格になった場合、許・選手が繰り上げられ、中華民国台湾にとって五輪正式種目における三つ目の金メダルとなる。
重量挙げの代表選手たちは現在、台湾南部・高雄市にある国家スポーツトレーニングセンターでリオデジャネイロ五輪に向けて調整しており、重量挙げの蔡温義・監督は、現在はリオデジャネイロでの好成績を目指して集中しており、前回大会での金メダルについては平常心でいると説明した。また、ドーピングの結果、ライバルの顔ぶれに変化が出る可能性があり、そうした変化への対応にも努める考えを示した。
蔡・監督は、ロンドン五輪での金メダルについて、「すべては教育部体育署、中華オリンピック委員会が国際オリンピック委員会IOCの正式な通知を受けるのを待つ」とし、「確定してから喜んだほうがよいだろう」と話した。
中華民国台湾が五輪正式種目で獲得した金メダルは、2004年のアテネ大会テコンドー競技での2個。男子58キロ級での朱木炎・選手と女子49キロ級の陳詩欣・選手。許淑浄・選手は2014年のインチョン・アジア大会で優勝。トータル233キロは世界新記録だった。