馬英九・前総統の香港訪問を却下した政府が、身分と地域がデリケートだと説明している。馬英九・前総統は先ごろ、今月15日に香港で講演することを総統府に申請したが、総統府は12日になってこれに同意しないとことに決めた。馬英九・前総統のオフィスは声明を発表、大変遺憾であり、台湾の自由民主のイメージを損なう決定だと批判した。また、野党・国民党も、先ごろ服役中ながら病気治療のため刑務所外での生活が認められている陳水扁・元総統が、支持者の集まりに赴き支持者と対面したことを政府が認めたのと比べると、政府は異なる基準を使い分けていると非難した。
行政院大陸委員会の張小月・主任委員は13日、立法院での答弁で、馬英九氏は前総統であり、一般人と身分が異なることに加え、「行き先が特殊でデリケートだ」と述べ、総統府は総合的に考慮して不許可を決定したと説明した。
国民党の立法委員が、香港は「高度にデリケートな場所」なのかどうか問いただしたのに対し、張・主任委員は答えず、「場所は当然考慮する点の一つだ。しかしそれが全てではない。総統府は総合的に考慮して四つの理由で決定した」と話した。
総統府は12日、馬英九氏は総統を退任して1カ月も経っておらず、機密を守る必要があること、機密についてはさらに時間をかけて精査して確認せねばならないこと、香港は安全面で非常に敏感な地域であること、国家安全局と香港当局は過去に協力した実績がないことの四つを理由に馬・前総統の香港訪問に同意しなかった。
馬・前総統の香港訪問が不可能になったことで、馬・前総統を招いていたアジア出版者協会は「失望した」とする一方、ビデオ録画での講演を要請、馬英九・前総統もこれに同意したと言うこと。