米国の学者が、トランプ氏が米国新大統領となった場合の対台湾政策を懸念している。米国のシンクタンク、ブルッキングス研究所は8日、中華民国台湾での新政権発足を受けてシンポジウムを開いた。米国の対台湾窓口機関・AIT米国財台湾協会でかつて理事長を務めたリチャード・ブッシュ氏、並びにノースカロライナ州デビットソン・カレッジで東アジアの政治を研究するShelly Rigger教授がシンポジウムの後でメディアの取材に応じた。
米国で新たな大統領が誕生することで、米国の対台湾政策、対中国大陸政策に変化が生じるかどうかについて、二人はいずれもトランプ氏に疑問を呈した。ブッシュ氏は、「トランプ氏はまったく状況を理解しておらず、台湾海峡両岸に対する政策など持ち合わせていないのでは」と述べた。そして、「トランプ氏には彼なりの直感と、態度があるが、それをどのようにして政策へと転換していくかが問題だ」と指摘。
また、Rigger教授も、トランプ氏が大統領になった場合の状況は全く想像できないとし、トランプ氏には対両岸政策など無く、仮に大統領になったとしても、就任からかなり時間が経たないとそうした政策は現れないだろうと予想した。
これに対し、クリントン氏が当選した場合についてブッシュ氏は、米国の基本政策と方針は朝鮮戦争後に決まっており、基本的にはこれまでと一貫したものになるとの見方を示した。また、Rigger教授も、予測可能な範囲にとどまり、米国の一貫した立場と同じものになると述べた。