林全・行政院長の所信表明演説がボイコットされている。
林全・行政院長は31日、行政院長として初めての所信表明演説を行うため、立法院に向かった。しかし、政府が与党・民進党としての従来の態度を転換し、ラクトパミン(肉の赤身を増やすための化学物質)の使用されたアメリカ産豚肉の輸入を解禁するのではとの疑念から、立法院は朝から混乱した。台湾は現在、ラクトパミンの使用されたアメリカ産豚肉の輸入を禁じている。
31日午前、輸入解禁に反対する養豚事業者が立法院の周囲で抗議活動を行う中、野党・国民党の立法院党団は議場で議長席、演壇などを占拠。さらには林・行政院長に対し、こうしたアメリカ産豚肉と、日本の福島県など原発事故の影響を受ける恐れがある5つの県の食品の輸入を解禁をしないよう書面で約束することを求めた。
会議開始後も、国民党の立法委員は、「アメリカ産豚肉を輸入するなら林・行政院長は辞任すべきだ」などのシュプレヒコールで抗議を続けた。蘇嘉全・立法院長は、林全・行政院長の所信表明演説は法律に基づくものだとし、立法院職権行使法に基づき、新たな行政院長に所信表明演説をさせ、質疑応答を行えるよう呼びかけたが、議場はさらに混乱を深めた。そして、国民党の立法委員らが「民進党は態度を転換し、台湾全体をだましている」、「行政院長は約束せよ」などと応じたため、蘇・立法院長はやむなく休憩を宣言した。