国立台北大学企業社会責任研究センターが「台湾企業社会責任指数(Taiwan CSRIndex)」を発表した。CSRとは「Corporate Social Responsibility」の略で、企業が倫理的観点から社会貢献する責任を指す。「台湾企業社会責任指数」は台湾では初となる学術機関によって生まれた、世界のCSRインデックスに肩を並べるもので、台湾における社会的責任投資の新たな時代を切り開くものといえる。
国立台北大学は27日、「台湾の財務金融学界年会及び国際シンポジウム」を開催、企業社会責任研究センターが「台湾企業社会責任指数」を発表した。台北大学は、台湾の企業が社会責任をより重視することで、国内外の機関投資家による投資が促され、低迷する株式市場において、中長期的な資金が注入され、資本市場が活性化すること、また投資家が長期間、安定した報酬を得られるようになることを期待する、としている。
指数づくりに協力したコンサルティング企業、KPMGコンサルティング・タイワン(安侯永続発展顧問公司)の黄正忠・総経理は、「台湾企業社会責任指数」は、台湾と世界のESG格付けなどをリンクさせる画期的なものであると述べた。
黄・総経理は、近年、世界では企業が社会責任に違反する事件が続発し、こうした企業の株価は大暴落したと指摘。「台湾においても大手食品メーカーの食品安全問題や企業による環境汚染事件は、台湾の人々に企業の社会責任をより重視させる結果になった。同時に資本市場では、株主が経営陣に対し、CSRに配慮した持続可能な経営を求めていく投資、いわゆる社会的責任投資が必要となっており、これは既に時間的猶予を許さない重要なテーマとなっている」と述べた。