台北市立建成中学校で25日夜、台湾生まれの日本人、いわゆる「湾生」の人たちによるお話し会が開催された。建成中学校の前身は日本占領時代の小学校、建成小学校。この小学校の同窓生によるお話し会には、「湾生」の卒業生の他、当時、日本語で教育を受けた台湾の卒業生も参加した。
旧建成小学校では、日本と台湾にそれぞれ同窓会組織があり、3年に1回、日本の各地から卒業生が台湾を訪れて合同の同窓会を行っている。また、日本の同窓会では、建成中学校の生徒との交流のほか、奨学金も提供しているという。
合同同窓会の一環として行われた今回のお話し会は、台湾の歴史に造詣が深い日本人ライター、片倉佳史さんが進行役を務め、日本人の卒業生3人、台湾の卒業生3人が復元された当時の住宅地図を見ながら、約80年前の台北での生活や思い出を振り返った。
会場となった建成中学の講堂には、台湾の人々の他、台湾在住の日本人あわせて200人近くがつめかけ、文献や資料では目にすることはできない貴重な話に耳を傾けていた。建成小学校の同窓会「建成会」の会長、新井基也さんは、「70年あまり経つが決して忘れることはできない。いつ来ても台湾はいいなあと思う」と台湾への深い思いを語った。