蔡英文・総統が、中華民国建国の父、孫文・博士と烈士たちに敬意を表する儀式を執り行った。中華民国の総統は、総統に就任後、中国大陸にある孫文・博士の陵墓を遥か台湾から拝む儀式(遥祭国父)を執り行うことになっている。しかし、蔡英文・総統は今回、この儀式を、孫文・博士と国家のために殉じた烈士たちに敬意を表する形に改めた。
蔡英文・総統は23日午前、陳建仁・副総統、並びに行政院長、立法院長、司法院長、監察院長、考試院長と共に台湾北部・台北市内の忠烈祠でこの儀式を行った。蔡英文・総統は、中華民国国歌を歌い、花を手向け、孫文・博士の遺影に三度お辞儀をして儀式を終えた。儀式は6分間ほどで終了した。
総統府の黄重諺・報道官は、民主の時代なので、過去のやり方を踏襲しないことにしたと説明、儀式はシンプルながらその精神は変わらないと述べた。
忠烈祠の外には、台湾団結連盟や台湾独立派の団体の十数人が、新政権が依然として台湾を「中国」の歴史観にはめ込んでいることは受け入れられないと抗議、これまでの殖民政権が祭ってきた歴史上の人物を拝むことを一切やめるよう求めた。これに対し、黄・報道官は、社会には様々な意見があることを尊重するとだけ述べた。