台北市民の通勤通学の足、MRT台北新交通システムの駅で4人に切りつけてけがを負わせた事件の犯人に懲役12年の重い刑が言い渡された。昨年7月20日夜、台北新交通システムの中山駅で、男が突然果物ナイフで、駅にいた人4人に無差別に切りつける事件が起きた。被害者は病院に搬送されて治療を受け、命に別状は無かった。逮捕された犯人は、長期にわたる失業でむしゃくしゃして犯行に及んだと供述した。
士林地方検察署はこの男を、殺人未遂、窃盗罪(果物ナイフ)などで起訴、不満解消のため他人に切りつけたことは社会に大きな恐怖をもたらしたとして、重い刑を求めたが、士林地方裁判所は、殺人の意思は無かったとして傷害罪で懲役3年の一審判決を下していた。しかし、検察側の控訴を受けて行われた第二審で、台湾高等裁判所は12日、殺人未遂だとして懲役12年という一審判決を大きく上回る判決を言い渡した。
台湾では一昨年5月に台北新交通システムの車内で4人を殺害した通り魔殺人の犯人が、死刑が確定して19日後という異例の速さで、10日夜に死刑が執行されるなど、通り魔事件に対する量刑や刑の執行のあり方が注目を集めている。