衛生福利部の邱文達・部長が、スイスのジュネーブで開かれたWHO世界保健機関の年次総会、WHAでスピーチ、中華民国台湾の全民健康保険のデータをあげて、気候変動が健康を脅かす具体的な事例を説明した。現地時間の21日、邱文達・部長は103番目にスピーチ。
邱文達・部長は、過去44年来、台湾では豪雨の降水量は倍増したのに対し、小雨の日数は大幅に減っており、灌漑や水資源の保護に影響が出ていると説明。また、台湾は西太平洋の台風地帯にあり、2000年から2009年の間に大きな水害をもたらした台風は11度にのぼり、それ以前の10年の約4回に比べて三倍近くになっていると指摘した。
また、感染症の面では全民健康保険のデータから、気候変動と関係のある伝染病は、デング熱、類鼻疽、レプトスピラ症、ツツガムシ病だとし、そのうちデング熱は2002年の感染例5336件から、現在では2000件以下に抑えることに成功していると話した。
邱・部長はこの他にも、台風や水害による被害が増える中で、台湾全域の501の病院で緊急対応メカニズムを確立し、毎年数百回にわたる日中と夜間の訓練を行っていること、気温が極端に下がった場合の1人暮らしの高齢者、社会的弱者、路上生活者などを対象とした支援プロジェクトなどを紹介した。
そして、台湾はWHOが気候変動に関して定める各種戦略に賛同し、国家レベルの対応部門を設けて気候変動に対抗する取り組みを各国と共に行っていくと強調した。