中華民国籍の漁船が、インドネシアの海上保安当局の船から銃撃されたもよう。中華民国琉球船籍の漁船、「聖徳財」号と「連億興116号」は21日早朝、マラッカ海峡で他の船から銃撃された。行政院農業委員会漁業署が把握した情報によると、この2艘の漁船は昨年11月下旬にそれぞれ東港から出航、スマトラ島の海域での操業に向かった。そして21日午前にはシンガポールに到着し、獲った魚を水揚げする予定だったが、マラッカ海峡でインドネシアの巡視廷に追跡されたものとみられる。
漁業署の黄鴻燕・副署長は、インドネシアの巡視艇が発砲を繰り返し、船も傷ついたが、幸い船員たちは無事のようだと話した。黄・副署長によると、午前3時過ぎに銃撃されたとの知らせが入り、それから6時まで発砲が続き、その後、発砲してきた船は立ち去った。船員たちは、発砲してきた船は番号が2804の公用船だったとしているが、黄・副署長は、「偽装の可能性もある」として確定はできないと説明。
これらの漁船がシンガポールに着くには2日あまりかかるため、漁業署は駐シンガポール代表処と連絡を取り、漁船が到着してから詳しい調査をするとしている。インドネシアの巡視艇によるものと確認された場合は、正式に抗議し、賠償請求することになる。
銃撃を受けた海域は、海賊が出没するエリアで、今回も海賊の仕業の可能性もある。また、この漁船が操業していた海域が、インドネシアの排他的経済水域だったのかどうかもポイントとなるという。