次期総統に決まっている蔡英文・民進党主席が、新政権での行政院長には林全・元財政部長を指名すると発表した。1月の次期総統選挙で最大野党・民進党の候補、蔡英文・主席が当選したことで、5月20日には政権が交代し、新政権が発足する。行政院長は総統が指名することになっており、蔡英文・主席は15日、民進党のシンクタンクで執行長を務める林全・元財政部長と共に記者会見を開き、林全氏を行政院長に指名すると明らかにした。
蔡英文・主席は、林全氏は財政の専門家としての背景を持つことについて、「林氏が率いる内閣は財政経済内閣のみならず、『改革の内閣』になる。そして執行力とコミュニケーション能力に優れたチームになると約束する。だから新政権では経済振興はもちろん、一歩一歩社会全体の改革を進める任務が重要だ」と強調した。
林全氏は1951年生まれの64歳、米イリノイ大学で経済学博士を取得している。かつて台北市政府で財政局長、陳水扁・総統の時代に行政院主計処の主計長、財政部長を務めた。戦後中国大陸からやってきた人の子で、いわゆる「外省人」の第二世代とされる。
林全氏は、民進党が立法院で過半数を獲得したことで、政府の政策が実現する可能性も高まったとし、政府が一体となっての政策の説明が国民を満足させられるよう期待した。林全氏はこれから組閣作業に入り、4月には主な閣僚人事を固めるものと見られている。林氏は閣僚の人選について、台湾の産業と経済環境の発展が直面する課題を理解していることが必要だとし、経験のある人物の入閣を希望する立場を示した。一方で新人の育成の重要性にも触れ、地方政府との隙間のないコミュニケーションのため地方から優秀な人材を募る考えも示した。