台湾の原住民族が、狩猟の権利確保に向けて憲法解釈を求める。台湾の原住民族の一つ、ブヌン族の男性は昨年末、年老いた母親のためとして、鹿やヤギを狩猟して有罪判決を受けた。検察総長は刑の執行を猶予、最高裁の判決を待つとしたが、この事件で原住民族の狩猟の権利が再び論議を呼んだ。
複数の原住民族団体は4日、司法院の前に集まり、憲法解釈を求める陳情を行った。これらの団体によると、野生動物保護法第21条の一の規定では、原住民族で、伝統文化と祭典に基づき野生動物を狩猟する必要のある者については、この法律の規定が適用されないことになっているが、第2項では狩猟には主管機関の許可が必要で、その申請も狩猟の20日前には行われ、許可を受けていなければならないと決められている。また、認められるのは伝統的な祭典のみで、狩猟の対象となる動物も決められており、それぞれの種族の狩りには本質的な違いがあることが考慮されていないという。
原住民族の団体では、この法律は中華民国憲法追加条文第10条で、国家は多元的な文化を支持し、原住民族の言語と文化を積極的に保護するとする規定に反しているとし、憲法解釈で、野生動物保護法第21条の一、管理方法及びその祭典付属文書などが憲法違反と判断してくれるよう期待している。
陳情書を受け取った司法院大法官は、手続きに則って慎重に対処するとする一方、立法面での問題である可能性を指摘、原住民族団体が法改正の方向で努力するよう提言した。