今月6日未明に台湾南部・高雄市の美濃区で発生したマグニチュード6.4の大地震により、台南市ではビルの倒壊や古跡の損傷など大きな被害が発生、100人以上が死亡した。
台南市政府は27日午前、市立体育館で合同追悼式を行った。追悼式には犠牲者の遺族のほか、馬英九総統、そして次期総統選挙の当選者、最大野党、民進党の蔡英文・主席、張善政・行政院長、宗教団体、救難救助を行った警察・消防、民間団体など4千人近くが出席、哀悼の意を表した。
馬英九・総統は挨拶の中で、「今回の地震の救援活動にあたっては行政院と台南市政府の協力が非常に効率的に行われ、これは今後、中央政府と地方自治体の協力のモデルとなる」と評価。その一方で課題もあったとして、「行政院は『防災三法』修正案を立法院今会期の重要法案とする。今回の災害救助の経験、教訓を今後に活かしてほしい」と希望した。馬・総統はまた「復興作業はまもなく始まる、政府は今後も引き続き地方自治体を支援していく。ハード面の再建と同時に、心に傷を受けた人びとが立ち直れるようなケアを行っていく」と強調した。
また、蔡英文・主席も、今回の地震における政府と地方自治体の連携を評価、その上でさらに整った体制づくりのため、政府、地方自治体各レベルの提携を深めることの必要性を指摘した。蔡・主席はそして「今回の大地震では117人が犠牲となり、多くの人が大切な家族を失った。この土地に生きる人々は再び団結しなければならない。」と呼びかけた。
張善政・行政院長は、追悼式出席前、今回の地震で特に大きな被害を受けた旧跡「祀典武廟」と「風神廟」を視察した。張・行政院長は、「優先的に処理しなければならい構造的な修復、長期間掛かる細かい部分の修復のいずれについても皆で力を合わせる必要がある。市指定、国指定の旧跡についてはいずれも政府から補修費の補助を行う」と説明した。