淡水河と、基隆河が合流する中洲にあり、かつては島状になっていた台北市士林区の社子はこれまで台風の際の大雨による増水で度々氾濫、洪水の被害を受けてきた。特に海抜の低い社子の北部では1970年以来、新たな建物を建設することを禁止しており、大きく発展が遅れている。
こうした中、台北市政府は27日、28日の2日間に渡って社子の今後の開発の方針を問う市民投票を行う。
台北市政府が行う市民投票は、市政府が企画した「運河による開発案」、「生態保存案」、「宗教文化保存案」の3つの開発プラン、もしくは開発せず現状維持とする4種の案から選擇する形になっており、約1万5000人の市民に投票資格が与えられる。なお、投票所における投票のほか、インターネット上での投票が可能となっている。
台北市の柯文哲・市長は自身のフェイスブックで、社子に住む人びとに向け、今回の投票結果によって開発の方向性を決めると説明、不安はあるかもしれないが、台北市政府は誠意をもってこの問題に取り組むので信じてほしいと、投票を呼びかけた。柯・市長はまた、法律の範囲内で補償の認定や、補償額の引き上げを行うことを明らかにした。
なお、投票は伸び悩んでおり、27日午後5時までに、投票所で投票をおこなった人は387人、インターネット上で投票した人は2386人と、初日を終えた時点での投票率は19%となっている。