中国語映画のアカデミー賞とされる、ゴールデンホースアワード(金馬奨)の受賞監督、楊力州・監督の最新のドキュメンタリー映画が注目を集めている。楊力州・監督はこのほど、2年あまりを費やして、『ザ・モーメント(我們的那時此刻)』を完成させた。この作品は過去半世紀における台湾の映画と、50年近い台湾社会の変化、重要な出来事を結びつけたもので、台湾の人たちに捧げる「映画のラブレター」だという。
楊・監督は、映画は単独で存在できず、常に社会、政治、文化の動きと連動していると指摘、このため自分は過去の代表的な台湾映画を紹介すると同時に当時の社会背景を盛り込んだと説明。この作品で楊・監督は多くの人たちにインタビューしており、当時数多くの女工たちが恋愛映画で自分たちの恋への夢を満たしていたこと、愛国映画で多くの若者が奮起し、軍人学校を受験したことなどがわかるという。
楊・監督はそして、台湾では世代間の相互理解が非常に欠けているとし、この作品がそうした異なる世代を結び付けられることに期待した。この作品では、台湾の映画を彩った数多くのスターの当時の面影が見られることから、楊・監督は「オールスターキャストの作品だ」と笑い、どの世代の人も自分のアイドルを見つけ、自分の愛した作品と思い出を味わえると説明した。『ザ・モーメント』は3月4日に公開される。