中華民国台湾が国家レベルの研究所でアジア太平洋地域の蚊による疾病予防・治療の中心を目指す。世界でジカウイルスの感染が広がっていること、加えて昨年、台湾ではこれまででもっとも深刻なデング熱の流行があったことから、蚊が媒介する伝染病の脅威が強まっている。
現在、蚊など昆虫が媒介する疾病防止の専門家は政府の各研究機関、学術研究機関、大学など教育機関に分散しているが、衛生福利部はこのほど、台湾南部・台南市の頼清徳・市長が行った提言を受け入れ、行政院の張善政・院長の指示の下、台南市に、国家蚊媒介感染症研究所を設置することを決めた。
計画に参与した衛生福利部疾病管制署の周志浩・副署長は、すでに世界レベルの問題だとした上で、効率と人材の柔軟性を追求するため、研究所は法人方式で設置し、分子生物学、環境生態学、伝染病学、予防医学、免疫学などそれぞれの専門分野の学者らが加わると説明した。
周・副署長は、「この法人は国家レベルとなる。つまり国のリソースを投じて一種の統合をし、南部で研究に当たる。我々の目標は、アジア太平洋地域もしくは東南アジアにおける蚊媒介感染症の予防・治療の要衝になることだ」と話した。
衛生福利部ではできるだけ早く関連の法案をまとめ、立法院に送るとしており、この研究所は最も早ければ年内にも設置される見通しに。