馬英九・総統が世界人権デーの10日、歴史に向き合ってこそ傷を癒せると述べた。10日は世界人権デー。国家人権博物館準備処は台北市内の中山堂と台北市景美にある人権文化パークで、「2015年世界人権デー記念活動」を行った。馬英九・総統は挨拶の中で、10日は国連総会が「世界人権宣言」を行って67年になる記念の日だとした上で、自分は敬虔かつ厳粛な気持ちでこの活動に参加し、過去に台湾の民主と人権のため犠牲になった政治的被害者に敬意を表すと述べた。
馬・総統は、人権擁護は政府の重要な仕事だとし、総統就任後、国連人権規約を批准すると共に国内法化したと説明した。また、台湾で1947年に当時の国民政府が戦前から台湾に住む人たちを迫害した「228事件」と白色テロについて馬・総統は、政府は一連の行動で償いに努めているとして、犠牲者やその遺族の気持ちが少しでも癒されるようにと願った。
馬・総統は、中華民国台湾を含む多くの国でかつて国家暴力が起き、その多くが戦争によるものだと説明、これこそ自分が中国大陸や周辺国との関係改善に努めている理由で、平和があってこそ暴力の発生を防げると強調した。馬・総統はそして、国家暴力が生み出した傷に向き合い、事実を見据え、相手の立場に立って被害者やその家族と触れ合ってこそ、歴史の痛みを癒せるのだと訴えた。
馬・総統は、「国家が法執行やそれ以外で使用する暴力は人々に大きな痛みをもたらす。自分はこうした問題について、国が歴史に向き合うときには是々非々、恩とあ仇を明確に分けることが必要で、被害者やその家族に向き合うときには、相手の立場に立って、思いやることが必要だと主張している。そうしてこそ歴史の痛みを癒し、前向きに歩んでいけるからだ」と述べた。