行政院大陸委員会(陸委会)が、馬英九・総統が台湾海峡両岸トップ会談の非公開の部分で行った発言内容を説明した。馬英九・総統は7日に、シンガポールで、中国大陸の指導者、習近平氏と歴史的な会談を行った。野党は、馬・総統がこの会談の過程において、公開された場では「92年コンセンサス」のうち「一つの中国」としか言わず、「各自解釈」の部分、そして台湾の民主の現況について触れなかったと批判している。
これに対し、行政院大陸委員会の夏立言・主任委員は9日、立法院内政委員会でこの会談について報告した中で、会談の非公開の部分での馬・総統の発言を明らかにした。夏立言・主任委員は、「馬・総統は会談の中で、『92年コンセンサス』は両岸の関係発展のカギとなる基礎で、それは1992年8月1日に国家統一委員会が採択した、『一つの中国の意味についての決議』であり、その内容は、海峡両岸はいずれも『一つの中国』原則を堅持するが、双方がそれに与える意味は異なるというものだと説明した」と述べた。
さらに夏・主任委員は馬・総統が述べた言葉を繰り返す形で、「1992年11月に両岸が達した『92年コンセンサス』の内容は、海峡両岸はいずれも 『一つの中国』原則を堅持するが、その意味の解釈は口頭でそれぞれが行えるというものだ。これこそが『一つの中国、各自解釈』の『92年コンセンサス』だ。内容は『二つの中国』、もしくは『一つの中国と一つの台湾』、あるいは台湾独立にまったくかかわらない。なぜなら中華民国憲法がそれを許さないからだ。こうした位置づけは、非常に明確で、台湾の多数民意を得ている共通認識だ」と話した。
夏・主任委員は、馬・総統は会談の中で、中華民国憲法について二度触れ、また、台湾の民主の発展とその業績は中華民族の誇りだと話したと説明した。そして、夏・主任委員は、馬・総統が会談の公開された部分で『一つの中国、各自解釈』に触れなかったと批判されるのは不公平だと強く反論した。