馬英九・総統が、台湾海峡両岸にかける「橋」を渡るには「92年コンセンサス(合意)」を受け入れることが必要としている。馬英九・総統と中国大陸の指導者、習近平氏が7日午後3時にシンガポールで初めて対面した。馬・総統の乗った専用機が台北松山空港からシンガポールに向けて出発すると、4機の戦闘機が20分近く、航空識別圏を離れるまで護衛に当たった。
専用機は午前10時30分にシンガポールのチャンギ空港に到着、馬・総統は張大同・中華民国駐シンガポール代表、黃美美・シンガポール外務省東アジア司長、シンガポールの現職国会議員らによる出迎えを受けた。
馬・総統一行は会談が行われるのとは別のホテルに11時30分に到着、地元の台湾企業や台湾出身者たちの熱烈な歓迎を受けた。このとき、馬・総統は報道陣に対し、「台湾海峡の平和を固め、両岸の現状を維持するという双方の目標は一致している。これは、来年1月に行われる次期総統選挙に候補者を立てる3つの政党いずれにとっても有益だ。自分は両岸の指導者が将来、常に対面できる第一歩となる橋をかける。どの政党が当選してもこの橋を渡ることはできる。もちろん、橋を渡るには、『92年コンセンサス』を受け入れなければならない。それではじめて相手を安心させられる」と話した。
両岸トップ会談後、双方は夕食を共にした。馬・総統は、台湾の離島、馬祖の老酒、金門の1990年9月生産の高粱酒を準備し、中国大陸の指導者、習氏と分かち合った。総統府の陳以信・報道官によると、両岸は、1990年9月、不法移民の取り扱いを定めた協定を金門島で締結している。(「金門協議」)7日の晩餐の席で、1990年9月生産の高粱酒を分かち合うことは、過去戦場だった台湾海峡が今日の平和の大通りへと転じたことを象徴するもので、格別な意義を持つという。