馬英九・総統は7日にシンガポールで、中国大陸の指導者、習近平氏と初めて対面する。台湾海峡両岸の指導者が対面するのは両岸が分割統治の形となって66年で初めてで、歴史的な会談となる。馬・総統は5日午前、総統府で記者会見を開き、同会談について説明した。
馬・総統は、同会談の実現に向けては2年あまり前から中国大陸側と接触、検討してきたとし、今年行なわれた両岸それぞれの両岸業務主務機関の首長会議で、会談をどこで行なうかについて合意し、実現にこぎつけたと説明した。馬・総統は、「両岸関係は時代と共に歩んでおり、会談の実現は自然なこと」との見方を示した。
会談の目的について馬・総統は、消極的な面としては敵意を減らし、正しい方向から外れるのを防ぐことと指摘、積極的な面としては、両岸交流の拡大、協力関係の強化、両岸の指導者による対面の常態化への第一歩だとし、会談は両岸関係のさらなる発展に資すると強調した。
会談の特色として馬・総統は、①過去66年で初めての対面で、歴史的なマイルストーンであること。②第三地点での対面は双方の関係が徐々に成熟していることを示すこと。③協定の調印をせず、共同声明も出さないことで複雑さを抑えていることを挙げた。また、双方が対面時に、互いに正式な役職名で呼称せず、「両岸それぞれの指導者」の身分で交流することで、実質的な「対等と尊厳」が実現すると説明した。会談では、中国語で男性の呼び名につける「さん」に相当する「先生」を用いるという。