交通部航港局は南シナ海、南沙諸島最大の島、太平島に先日、灯台が完成したことを明らかにした。年内にも運用を開始するという。これまでは南部・屏東県の鵝鑾鼻(からんび)の灯台が台湾における最南端の灯台だったが、これにより太平島のものが台湾最南端となる。
交通部航港局の李雲万・副局長によると、灯台は商船、漁船の為に設置したものであるが、中華民国の南シナ海に対する主権を強調するねらいもあるという。全自動式で、無人化が図られており、照射距離は10海里(約18.52キロ)。
交通部航港局は、南沙諸島は地理的に太平洋とインド洋、並びアジア、ヨーロッパ、アフリカの三大陸を結ぶ交通の要所であるとともに、鉱産、原油、天然ガスの資源のほか、水産資源にも恵まれていると指摘、今回の灯台の設置の目的は中華民国の太平島における主権を強調することにあると強調した。
交通部航港局によると、太平島における灯台建設のもう一つの目的は、南沙諸島には岩礁が多い上、その大部分が水面下にある暗礁であるため、船舶の航行の安全を確保し、海難事故の発生による海洋資源への影響を避けることにあると説明、こうした取り組みにより、中華民国台湾の国際社会における義務を果たし、イメージを向上させたいとしている。
灯台は鉄筋コンクリート製で高さ13.7メートル、万が一、故障が発生した際のバックアップシステムも備えているという。航港局では毎年、定期的に視察とメンテナンスを行う。