国家安全局(国安局)が、中国大陸のカード式「台湾同胞証(台胞証)」の機能は従来のものと同じと説明している。台湾の人が中国大陸に入る場合、中華民国のパスポートは使えず、中国大陸側が発行する「台湾同胞証」を使用する。
「台湾同胞証」は従来、パスポートのような冊子型だったが、中国大陸側は今年、カード式のものに一方的に変更した。香港住民が使用するものと似通っており、台湾の矮小化を画策する行為であるとの疑念の他、ICチップが組み込まれていることから個人情報流出への懸念もあり、台湾では議論が巻き起こった。
中華民国国家安全局の楊国強・局長は22日、立法院で、カード式の「台湾同胞証」発行後、直ちに分析しており、その機能は従来のものと変わらないと明らかにした。楊・局長は、「新たな『台湾同胞証』が出てから直ちに国家安全局は分析を行った。我々は位置を追跡する機能や指紋の判別、個人データの収集、ICチップのコピーなどの機能を疑っていたが、分析の結果、その機能は従来の冊子型のものと同じであることがわかった」と話した。
なお、行政院大陸委員会の夏立言・主任委員は22日、中国大陸の空港では今も冊子型の「台湾同胞証」の発行申請を受け付けているとして、現時点では二つのタイプが併用されていると説明した。
また、南シナ海問題について楊・局長は、台湾は米国と協力すると同時に中国大陸との和解も進めなければならず、どちらかにつくには大きなプレッシャーがあると説明、このため、南シナ海での問題については、米国か中国大陸かといった立場は明確にせず、バランスをとっていくべきとの見方を示した。