与党・国民党の次期総統候補、朱立倫・主席が、総統選で敗れた場合は党主席を辞任すると宣言した。朱・国民党主席はこのほど、党の指名を受けて来年1月16日に行われる次期総統選挙に出馬することになった。朱・主席は台湾北部・新北市の市長を兼務しているが、その身分は保ちながら休暇をとる形で立候補することが一部で批判されている。また、本来の公認候補、洪秀柱・立法院副院長と交代する形になったことも批判の対象となっており、民間の支持率調査では、対立候補の蔡英文・民進党主席にリードを許している。
朱立倫氏は20日午前、ラジオ番組のインタビューに対し、自分が批判の的となっており、政界入り以来最大の挫折だと認めながらも、神が与えた試練であり、苦境からの再起を学ぶと前向きな姿勢を強調した。
朱立倫氏はこのところ、民進党が総統選で勝ち、同時に行われる立法院の改選でも勝った場合、同党が中華民国自体の変化に乗り出す可能性を再三指摘している。これについて、朱立倫氏は、有権者を脅迫するつもりはないとした上で、民進党は台湾独立をうたう党綱領を持ち、蔡英文・主席もいわゆる「二国論」を説いていると説明、台湾で将来起こりうる状況について有権者に理解させたいだけだと述べた。
朱立倫氏は、自ら総統選に身を投じることは、有権者にとって一つの選択肢だと強調、国民党は謙虚に、不利な中で勝利を目指し、最終的には有権者の選択を尊重すると述べた。朱立倫氏はそして、「総統選挙に敗れた場合は党主席を辞する」と述べ、立法委員選挙で過半数を保ったとしても、総統選挙で敗れたならば必ず党首から退く考えを表明した。